ハピハロメディア中の人(@happyhellowork)です♪
先日お笑い芸人の岡村さんが
「風俗に行きたくてもいけないみなさん、もう少しの辛抱です。
コロナで生活が苦しくなった女性たちが、短期間で風俗で稼ぎに来ますから。
そらもうめちゃくちゃ可愛い子とか美人な子らが。
でも、パッと来てパッと居なくなりますからね。
その時を楽しみにしていましょう」
というような発言をして
話題になり批判されました。
経過をみるために静観していましたが
これはこの業界にいる子
これから働こうと考えてる子たちに
伝えておきたいなと思ったので
中の人の思いを残しておくことにしました。
1.岡村さん発言の何がいけなかったのか
風俗で働いている女性たちからしたら
岡村さんの発言って
はっきり言って「よくあること」
なんですよね。
実際に今回のコロナで岡村さんのように
「コロナの影響で風俗で働く女の子増えるだろうな」
「可愛い子が増えたら指名減っちゃうかな」
という目線で考えていた女性もいたのでは無いでしょうか。
1-2.浮き彫りになったジェンダー観
岡村さんは風俗好きで有名らしく
少なくとも
風俗で働く女性のことを完全にバカにしたような感じは
私は受け取れませんでした。
(ラジオ内容を全て聞いたうえで感じたことです)
ただ
・コロナで生活が苦しくなった女性が、生活の為のセーフティネットとして風俗で働くこと
・それをさも当たり前のように語ったこと
・その状況を楽しみにしている、という発言を公共の電波で発したこと
が、今のご時世的にアウトだった。
めちゃくちゃハッキリ誤解を生む表現をすると
生活に苦しんでいる女性が
お金の為に風俗という底辺の仕事に付く
体を売ってお金を稼ぐ
そんな弱い可哀そうな女性を
性的に搾取して
金を払って
俺が助けてやってるんだ
それで気持ちよくもなれるなんて
女は卑しい生き物だ
こんな感覚が
風俗で遊ぶ男性の一部には
あるのではないでしょうか。
・男性は女性を性的搾取するもの
・女性は貧困になると風俗で働くもの
・風俗はお金に困ったら駆け込む最底辺の仕事
・弱い女性を性的対象にするのは当たり前
・可愛い、綺麗な女性が困っているのが楽しい
・女性が気持ち良くなってお金ももらえるなんてズルイ
などなど。
その代表がたまたま岡村さんで
岡村さんは
『風俗で遊ぶ人ってみんなこの感覚でしょ?』
とご自身としては全く違和感の無い発言だった。
風俗で働く女性から癒されることには
感謝すらしている様子だったので
自分の持ってる価値観のおかしさに
気付けなかった。
2.風俗で”しか”働けない私は底辺?
生活の為に風俗業界へ飛び込む女性がいたとして
何も恥じることはない。
風俗が底辺の仕事
という認識自体
見直される時なのかもしれません。
『体を売る”しか”私にはできないんだ』
『あの人は体を売る”しか”できない人なんだ』
この感覚は変わっていくべきです。
逆に
『体を売りさえすればお金になるんだ』
『セックスだけすればお金を稼げるんだ』
という感覚の女性は
もし風俗業界へ来たとしても
高収入を稼ぐことは難しいでしょう。
2-1.風俗は体と時間をサービスとして提供しているだけ
現在風俗で働かれている女性たちは
痛感していらっしゃると思いますが
『ただ脱げば稼げる仕事』
ではありません。
お仕事の時間分だけ
体と頭と心をフルに使って
サービスを提供しているだけです。
ネイリストさんがネイルの技術を持って
素敵なジェルネイルを提供するのと
何も変わりません。
2-2.風俗が高収入でハイリスクな理由
コロナの影響もあり
風俗が超濃厚接触でハイリスクな職業なのは
理解できると思います。
しかしコロナが流行する前から
風邪やインフルエンザに感染する可能性や
性病にかかる可能性は
元々高い
身体的にハイリスクなお仕事です。
そして心と体をサービスとして提供する分
精神的にもリスクは高いので
その分お給料が高い業種です。
誰にでもできる仕事なら
こんなにお給料が高いはずはありません。
3.自分自身の価値を下げる必要は全く無し!
風俗業界に身を置いていると
まるで自分自身に価値が無いかのような
錯覚に陥ることがあります。
3-1.お茶を引いても貴女の価値は変わらない
コロナの影響でお客さんの足が遠のいてしまったお店も
たくさんあります。
風俗ではお仕事に付いて初めてお給料が発生するので
お仕事が付かないお茶の状態が続くと
『お仕事に付けないなんて、私は必要とされていないんじゃないか』
『風俗の仕事ですら求められないなんて、私には価値が無いんじゃないか』
と考えてしまう女性が本当にたくさんいます。
たくさん稼げたら自分に価値があると感じ
1本で終わったりお茶で帰った時は
自分に価値なんてない、と落ち込んでしまう。
私自身もかつて現役で風俗嬢だった頃
何度もその気持ちになったことがあるので分かります。
けれどこれは自分を責める必要は全くありません。
もちろん色んな工夫や努力は
した方が自分の為にはなります。
しかし今の未曾有の状況で
『誰も悪くない』状況も現実に起こっています。
これから来るコロナ不況を考えても
自分を責める必要は全く無いことを知っておいて欲しいです。
3-2.嫌なお客に人格否定されても貴女の価値は変わらない
前代未聞な世の中になり
風俗業界は客足も遠のいてる中
来てくださるお客さんはありがたいものです。
しかし中には
『こんな時に来てやったんだからサービスしろよ』
という風なお客さんも出てきています。
こういったタイプのお客さんは
女の子に無駄に説教したり
女の子を性欲処理の機械としか見てなかったり
自分の思った通りにプレイが出来ないと
その女の子の人格自体を否定するような発言を
平気でしてきたりします。
めちゃくちゃ傷付くし、落ち込みますよね。
『私には価値が無いんだ』
『風俗ですらまともに働けないんだ』
『私はただの性欲処理のモノなんだ』
と考えてしまいます。
当たり前ですが
風俗嬢の女性も人格のある人間です。
美容師さんがテクニックを持ってヘアケアをサービスするように
風俗嬢の女性は女性らしさや
性的アピールでサービスを提供しているだけです。
どんなにひどい仕打ちを受けても
貴女の価値が下がるようなことは決してありませんので
安心してくださいね!
3-3.風俗が天職でもOK!生活の為でももちろんOK!
風俗で働く女性の中には
『自分のサービスで喜んでもらえて嬉しい』
『自分の頑張りが数字やお金で目に見えるのが楽しい』
と
風俗が天職♪と頑張っている女性もいます。
とても素晴らしいことだと思います。
それと同じように
『どうしても抵抗はあるけど、生活の為に頑張っている』
『なかなかうまく出来ないけど、今は頑張るしかない』
と気持ちを割り切って風俗で働く女性もいます。
そのどちらも大切なことです。
風俗で働く以上
『仕事を好きにならないといけない』
『100%楽しまなきゃいけない』
なんてことは無いのです。
考えてみたら
『サラリーマンが天職です!』と生きがいを持って
キラキラしている男性って少ないですよね。
もちろん天職でバリバリ営業する人もいる。
みんな生活の為に仕事をしてるんです。
それがたまたま風俗業界だっただけ。
風俗業界は自分自身をサービスとして提供するので
どうしてもそういった
“キラキラ感”が必要になりがちですが
それが無くたって
生活の為に一生懸命働いている貴女は立派です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回はお笑い芸人の岡村さんの発言から
今風俗業界で悩んでいる女性へ
伝えたいことを書き出してみました。
岡村さんの発言自体というより
そういった価値観を持った人は
一定数います。
風俗業界にいると
そういった人に出会う確率は高いと思います。
そのジェンダーに対して腹を立てたり
変えさせよう!と躍起になるよりは
自分自身を大切にすることが
身を守る上で大切なことだと感じます。
コロナが収束に向かってはいますが
現在風俗業界で活躍している貴女も
これから足を踏み入れようと悩んでいる貴女も
どうか自分の価値は変わらないことを
しっかりと感じて欲しいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました♪